AviUtl2&AviUtl ExEdit2 完全マニュアル【2025年最新版】
本記事ではAviUtl2およびAviUtl ExEdit2(正式版・β版)について、インストール方法、使い方、プラグイン導入、トラブルシューティングに至るまで、**実践的**に解説します。
- AviUtlとは
- 「AviUtl」の読み方・略称
- AviUtl2とは?読み方と位置づけ
- AviUtl2のインストール手順
- AviUtl2起動しない場合の対処
- AviUtl2 初期設定と出力設定
- AviUtl2での基本的な使い方
- AviUtl2 プラグイン導入方法
- おすすめプラグインと使い方例
- AviUtl2とAviUtlの違いまとめ
- AviUtl ExEdit2とは
- AviUtl ExEdit2 β版(β1など)の概要
- AviUtl ExEdit2のインストール・起動方法
- AviUtl ExEdit2の使い方(ベース機能)
- ExEdit2用プラグインとその導入
- おすすめExEdit2プラグイン
- ExEdit2でMP4出力する方法
- AviUtlのお部屋とは・安全性とアクセス問題
- AviUtl(旧版)のプラグイン導入&使い方
- 「インストールできない」「プラグインが動かない」場合の対処法
- Mac環境でAviUtlを使う方法
- 2値化・2K・24bitなど特殊フォーマット対応
- まとめ:初心者〜中級者向けの環境構築ガイド
AviUtlとは
AviUtl(エーブイアイユーティーエル)は、Windows向け無料動画編集ソフトで、軽快な動作と拡張性に優れるのが特徴です。標準ではAVI出力ですが、プラグインでMP4など多様な形式に対応可能です。
「AviUtl」の読み方・略称
「エーブイアイユーティーエル」と正式に読み、カジュアルには「アビュ」と呼ばれることもあります。
AviUtl2とは?読み方と位置づけ
AviUtl2(エーブイアイユーティーエルトゥー)は、AviUtlの後継で、まず以下の進化があります:
- 内部でFFmpeg連携により対応形式が大幅に拡大
- WindowsのGPU支援により処理高速化
- メモリ管理の改善により安定性向上
AviUtlとの併用も可能で、用途に応じて使い分けができるのが魅力です。
AviUtl2のインストール手順
- 公式配布元あるいはGitHubなどから最新版のZIPをダウンロード。
- ZIPを新規フォルダ(例:C:\AviUtl2)に展開。
- 同フォルダにffmpeg.exe/ffprobe.exeをコピー。
- “aviutl2.exe”をダブルクリックし、起動できれば成功。
- ショートカットを作成し、環境パスに登録しておくと便利です。
AviUtl2起動しない場合の対処
起動できない場合、以下の原因と対処を順に確認してください:
- ZIP展開時に一部ファイル欠落 → 再度ダウンロードして展開
- 依存DLL不足 → Microsoft Visual C++ 再配布可能パッケージをインストール
- セキュリティソフトによりexeが隔離 → 例外設定を追加
- ファイル名が日本語や特殊記号 → 英数字のみの名前に変更
AviUtl2 初期設定と出力設定
初回起動後、メニューの「環境設定」から以下を設定しましょう:
- 作業フォルダとキャッシュの保存先
- GPU支援を有効化(NVIDIA/AMD GPU使用時)
- 「入力プラグイン」タブでFFmpeg入力プラグインのパスを指定
MP4出力は「拡張x264出力(GUI)」プラグインを導入し、「出力設定」→「動画圧縮」から選択。プリセットで「libx264(速度優先/品質優先)」から選べます。
AviUtl2での基本的な使い方
メインウィンドウでは「タイムライン」+「プレビュー」「オブジェクトリスト」で構成されます。以下は典型的な操作フロー:
- 映像/音声ファイルをドラッグ&ドロップ
- オブジェクト設定ダイアログでトリミング・位置変更
- フィルタ効果やクロップ、パン&ズームを追加
- レイヤー別に重ね合わせて編集完了
- 「ファイル」→「出力」でMP4やGIFを出力
タイムライン上でオブジェクト(トラック)を右クリック→「フィルタ効果の追加」で、トランジションやカラー補正、キーフレーム制御も可能です。
AviUtl2 プラグイン導入方法
- 配布サイトから必要なDLLを入手(例:「拡張 x265出力」、「かんたんMP4出力」など)
- ZIPを解凍して、AviUtl2の「plugins」フォルダにコピー
- AviUtl2を再起動し、「環境設定」→「プラグイン優先度」でロード順を調整
- タイムライン→「フィルタ効果」や出力時の形式一覧から追加された項目を確認
おすすめプラグインと使い方例
- かんたんMP4出力:構成なしで高品質MP4を一発出力。YouTube向けプリセット付き。
- 拡張 x264/x265 出力:ビットレート自動化や2‑パス設定も可能。
- アニメーション効果:キーフレーム式のポップアップ・拡大縮小を簡単に実装。
- ノイズ除去プラグイン:映像や音声のノイズ軽減に活躍。
AviUtl2とAviUtlの違いまとめ
AviUtl | AviUtl2 | |
---|---|---|
出力形式 | AVI中心 | MP4・MKVも直接対応 |
GPU最適化 | 非対応 | GPU支援あり |
安定性 | 設定によって不安定 | メモリ管理強化で高安定 |
UI | 従来型 | 整理・機能拡張された画面 |
AviUtl ExEdit2とは
AviUtl ExEdit2はAviUtlの拡張タイムライン「ExEdit」を全面刷新したもので、以下の特徴があります:
- レイヤー非依存のオブジェクトごとのキー操作
- インデックス型のクリップ配置による整理されたタイムライン
- リアルタイムプレビューとズーム・パン機能
AviUtl ExEdit2 β版(β1など)の概要
β版は機能テスト用で、最新のUI改善機能が試せます。2025年6月末現在、「β1」が公開中で、公式DiscordやGitHubで配布されています。最新版はMM/DD付のリリースノートで必ず確認してください。
AviUtl ExEdit2のインストール・起動方法
- β版ZIPを展開し、AviUtl本体フォルダに上書き配置。
- exedit2.dllやexedit2.exeが置かれるか確認。
- 既存のExEdit(旧DLL)はバックアップ推奨。
- aviutl.exe/exedit2.exeを実行して、タイムラインが変化していることを確認。
AviUtl ExEdit2の使い方(ベース機能)
ExEdit2では、配置したクリップを直接ダブルクリックでパラメータ編集し、そのままプレビュー結果がタイムライン上に反映されます。グリッドにスナップするので、開始位置の微調整が容易です。
ExEdit2用プラグインとその導入
- ExEdit2専用のSDKがGitHubで配布されています。
- DLLを「plugins」フォルダに配置。
- プラグインに応じたUIがタイムラインまたは「エフェクト追加」メニューに追加されます。
おすすめExEdit2プラグイン
- ビヘイビア制御系:クリックやフレーム数指定でアニメ効果を細かく制御可能
- マスククリップ:クリップの形状や範囲を自由に切り抜けます
- カラーピッカー補助:カラーパレットで色選択が簡単に
ExEdit2でMP4出力する方法
基本的にはAviUtl2と同様、拡張x264/x265出力プラグインを導入し、「ファイル」→「出力」からMP4を選択する形です。エフェクトやビットレート設定も同一です。
AviUtlのお部屋とは・安全性とアクセス問題
AviUtlのお部屋は、プラグイン配布やスクリプト共有のコミュニティサイトです。ただし、PHPバージョン制限やIPアクセス制限により、「入れない」「安全性が心配」という声もあります。
- アクセス制限→VPN利用やモバイル回線経由で回避可能
- 安全性→DL前にウイルススキャン実施必須、信頼できるユーザーのみからDL推奨
AviUtl(旧版)のプラグイン導入&使い方
- 公式サイトや「AviUtlのお部屋」からDLLをダウンロード
- 「plugins」フォルダにDLLを置く
- AviUtl再起動後、設定→プラグイン優先度で並べ替え
- タイムライン→フィルタや出力形式で新プラグインが使えるように
「インストールできない」「プラグインが動かない」場合の対処法
主な原因と対応策は以下の通りです:
- DLLが32bit・64bitミスマッチ → 同一bit数で揃える
- プラグイン構成ファイルの記述ミス → 配布元のリードミーを確認
- セキュリティによる削除 → 例外設定を追加
Mac環境でAviUtlを使う方法
公式にはMac版は無いため、実用的には以下の方法が一般的です:
- Wineで直接Windows用AviUtlを実行
- 仮想化ソフト(Parallels Desktop, VMware Fusion)でWindows環境を構築
- Boot CampでmacOSとWindowsのデュアルブート
WineではUSB認識やプラグイン互換性が不完全なことがあるため、安定性を重視するなら仮想化/Boot Campがおすすめです。
2値化・2K・24bitなど特殊フォーマット対応
- 2値化:明暗を2階調化するエフェクトで白黒情報を強調可能
- 2K】:2048×1080/2560×1440等、高解像度映像もFFmpegプラグインで対応
- 24bitカラー】:高色深度映像の取り込み・出力を支援
たとえば、24bit出力には「拡張x264 GUI」の中でビット深度選択を行い、2Kサイズは「出力設定」で解像度を手動指定することができます。
まとめ:初心者〜中級者向けの環境構築ガイド
AviUtl2およびExEdit2を活用することで、Windows上で低コストかつ高機能な動画編集環境が構築できます。初心者はまずAviUtl2の導入と基本編集から始め、慣れてきた段階でExEdit2やプラグイン導入で編集力を拡張するとよいでしょう。
最後に、**トラブル回避のためのチェックリスト**を以下にまとめます:
- ZIP展開→ファイル欠落なし
- 依存DLL/Visual C++ 再配布パッケージ確認
- プラグインbit数一致・ロード順設定
- セキュリティソフト例外設定済
- 出力形式・解像度の設定確認
ここまで読んでいただきありがとうございました。ご不明点があれば、**さらに詳しい手順やFAQ**の追加も可能ですので、お気軽にお知らせください。
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