ニコニコ動画のように画面上を横に流れるコメントは、動画に“ノリ”と臨場感を与えてくれる人気の演出です。本記事では、無料動画編集ソフト AviUtl2 を使ってコメント風テロップを再現する手順をまとめました。特別なテンプレートや有料プラグインは不要で、初心者でもすぐに試せます。
1. コメント風テロップとは?
コメント風テロップとは、動画上に流れてくるチャットのような文字演出を指します。視聴者のコメントを再現したり、盛り上がるシーンに合わせてフレーズを流したりすることで、動画の面白さを引き立てます。
2. AviUtl2を使う理由
AviUtlは日本発のフリーの動画編集ソフトで、多数のユーザーが愛用しています。豊富な機能を備えつつPCへの負荷が軽く、解説サイトも充実しているのが特徴です。標準機能だけで動画・画像・音声・字幕(テロップ)の合成ができ、拡張編集プラグインを導入すればエフェクトも自由に追加できます。
3. 準備するもの
- 最新のAviUtl2(公式サイトからダウンロード)
- 拡張編集プラグイン(AviUtl本体に同梱されていることが多い)
- 流したいコメントの文字列(例:草/やめろw/天才か など)
4. コメント風テロップの作り方(基本編)
① テキストオブジェクトを追加
- AviUtlを起動し、拡張編集タイムライン上で右クリック →「メディアオブジェクトの追加」→「テキスト」を選択します。
- 設定ダイアログのテキスト欄に流したい文字列(例:「やめろw」)を入力すると、メインウィンドウに文字が表示されます。
② レイヤーの位置と表示時間を調整
コメントは2~4秒程度の表示が自然です。タイムライン上でオブジェクトの長さを調整しましょう。
③ テキストを画面右側からスタート
X座標を指定して、文字が右から左へ流れるように設定します。例:
- 開始 X = 640(画面右端)
- 終了 X = -文字幅分(画面左端より外)
Y座標はコメントらしくバラつかせるとリアルです。
5. コメントの動きを滑らかにする
設定ダイアログの「移動方法」で「直線移動」を選びましょう。複数コメントを時間差で出すとライブ感が増します。
6. コメントを連続で出すコツ
- Ctrl+ドラッグで複製し、開始時刻をずらす
- Y座標を変えて重ならないようにする
- コメント内容を変えて賑やかにする
7. コメント風に見せるためのフォント設定
- フォント:メイリオ、ゴシック系など読みやすい書体
- 縁取り・影:白や黒の縁取りで視認性アップ
- サイズ:24~36pt程度
- 色:白・黄など、シーンに応じて変更
8. よくある失敗例と対策
- 文字が切れる:終了Xが短すぎる → 負の値を大きく
- 重なる:Y座標や開始時間を調整
- 動かない:移動方法が「移動無し」→「直線移動」に変更
9. 応用編:弾幕風エフェクト
色を変える・回転・発光などのテキストアニメーションやエフェクトで派手な演出にできます。背景を暗くしてテキストを目立たせるのも効果的です。
10. 書き出しと注意点
編集が完了したら、x264出力(GUI)などでMP4形式にエクスポート。商用利用時は著作権に注意し、独自演出を心がけましょう。
まとめ
コメント風テロップは、AviUtlの標準機能と拡張編集プラグインを使うだけで再現可能です。
無料で高機能なAviUtlを活用し、オリジナリティ溢れる動画に仕上げましょう!
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