AviUtl2のおすすめ設定10選|まず最初にやるべきこと

64bit化に対応したAviUtl2は従来よりも安定して大規模な編集が行えるようになりましたが、本領を発揮させるためには初期設定が重要です。本記事では、AviUtl2で動画編集を始める前に行っておきたいおすすめ設定を10項目にまとめて紹介します。設定方法は旧AviUtlとほぼ同じですので、ベータ版でも順次適用できます。

1. 最大画像サイズを大きめに設定する

AviUtlでは扱える画像サイズに上限があり、デフォルトでは1280×720までしか読み込めません。高解像度の素材を使う場合は「ファイル」→「環境設定」→「システムの設定」から最大画像サイズを編集する動画より大きな値に変更します。例えばフルHD動画を編集するなら幅2300、高さ1300程度にしておくと安心です。4K動画を扱う場合はさらに大きめに設定しましょう。

2. 最大フレーム数を調整する

長時間の動画を編集する際は最大フレーム数の調整も欠かせません。デフォルトの320000フレームは30fpsで約3時間、60fpsなら約1時間半の編集が可能で、これ以上長い動画を扱う場合は数値を増やします。同じメニュー内の「システムの設定」で変更できます。

4. キャッシュサイズを最適化する

AviUtlはキャッシュサイズを手動で指定することでプレビューや処理速度が大きく変わります。「システムの設定」の「キャッシュサイズ」に、PCのメモリ容量の50〜75%程度を割り当てるのが推奨されています。例えばメモリが8GBの場合は4000MB〜6000MB、4GBなら2000MB〜3000MB、16GBなら6000MB〜8000MBを目安に設定しましょう。設定が小さすぎるとプレビューがカクつき、大きすぎると他のアプリが使えるメモリが減るため、PC環境に合わせて調整します。

5. リサイズ設定の解像度リストを充実させる

「メニュー」→「設定」→「サイズの変更」から変更後の解像度の候補を追加できます。よく使う解像度(フルHD 1920×1080や4K 3840×2160など)をあらかじめ登録しておくと、プロジェクトの解像度を切り替えるときに便利です。AviUtl2でも複数シーンの解像度を柔軟に変えられるため、使用する解像度を登録しておきましょう。

6. LargeAddressAwareの設定(32bit版のみ)

従来の32bit版AviUtlでは1プロセスあたり2GBまでしかメモリを使えませんが、「LargeAddressAware」にチェックを入れることで4GBまで利用できるようになります。64bit版のAviUtl2では元々メモリ制限がないため不要ですが、旧バージョンや32bit環境で使用する場合は必ず有効にしましょう。

7. 編集のレジューム機能を有効にする

作業中にAviUtlが強制終了しても直前の状態から再開できるよう、「編集のレジューム機能」を有効にしておきます。これは「システムの設定」内にあり、チェックを入れるだけでオンになります。予期せぬクラッシュからデータを守る大切な設定です。8. ファイルを閉じる際の確認ダイアログを表示

保存せずにウィンドウを閉じてしまう失敗を防ぐため、「編集ファイルが閉じられる時に確認ダイアログを表示」にチェックを入れます。プロジェクトを閉じる際に保存確認が表示されるので、編集内容を誤って失わずに済みます。

9. 再生ウィンドウやドラッグ&ドロップの動作をカスタマイズ

AviUtlの「システムの設定」では、再生ウィンドウをメインウィンドウに表示するかどうかや、ファイルをドラッグ&ドロップしたときの挙動を設定できます。再生ウィンドウの表示設定をオンにすると、プレビュー再生の操作がしやすくなり、再生ボタンが見当たらないというトラブルも防げます。ドラッグ&ドロップ時の動作を「自動で読み込む」に変更すると、素材の読み込みがスムーズになります。

10. 必須プラグインの導入と入力プラグイン優先度の設定

AviUtl2本体だけでは読み込めるファイル形式や出力形式が限られるため、プラグインの導入は今後も重要です。特に、MP4やMP3を読み込める「L‑SMASH Works」、MP4出力用の「x264guiEx」、バグ修正とやり直し機能を追加する「patch.aul」、メモリ使用量を削減する「InputPipePlugin」などは最低限導入しておきたいプラグインです。さらに、「入力プラグイン優先度の設定」でL‑SMASH Works File Readerがリストの下位になるように配置し、他のプラグインとの競合を避けます。AviUtl2では今後さらに対応フォーマットが増える見込みですが、ベータ版ではこれらのプラグインが役立ちます。

まとめ

AviUtl2を快適に使いこなすためには、ソフト本体だけでなくシステム設定の調整が欠かせません。最大画像サイズやフレーム数を適切に設定し、キャッシュ関連の数値をPC環境に合わせて最適化することで作業が軽快になります。さらに、自動保存や確認ダイアログをオンにしてデータ損失を防ぎ、プレビューの表示方法やドラッグ&ドロップの動作を自分好みに整えましょう。必須プラグインの導入と優先度の設定も忘れないようにして、AviUtl2の可能性を最大限に引き出してください。今回紹介した10項目を実践することで、初心者でも安心して高品質な動画編集に取り組めるはずです。3. キャッシュフレーム数を適切に設定する

「キャッシュフレーム数」はプレビュー用にメモリへ読み込むフレーム数を指定します。数値を大きくすると動作が重くなるため、32程度がバランスの良い目安とされています。CPUやメモリに余裕がある場合は64程度まで増やしても構いません。

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